滝沢歌舞伎の康二くんはとっても新鮮だった。
他のジュニアと全くおんなじ衣装を着てるのを見たのは、ある意味では、初めてだった。
わたしが康二くんのことを好きになったのは、4年くらい前の事だ。
その時既に、ジャニストはデビューしていたので、関西ジュニアのメインである康二くんはどんな時でもステージの真ん中に立ってスポットを浴びていた。
彼より前で、ジュニアが踊ることは、まずなかった。
彼の衣装は、彼のために作られたりしたし、お下がりの衣装であっても彼のだけ特別だったりした。装飾だって、彼の後ろや横を踊るジュニアより多かった。
滝沢歌舞伎2018 名古屋・御園座公演。
関西ジュニアが出演した。
彼を含め、関西ジュニアはみんな同列だった。
いつもなら、康二くんの名前の後ろには余白がある。
いつもの松竹で、この関西ジュニアのメンバーであったら、康二くんは間違いなくセンターにいたと思う。スポットは彼に当たるし、衣装だって特別だ。
でも、今回の滝沢歌舞伎ではそんなことなかった。
関西ジュニアの中ではセンターにいることもあったけど、ステージ全体で見れば最後列にいた。ステージの隅っこにいることだってあった。
あともうひとつ。
今回の滝沢歌舞伎では、彼のダンスの独特さはほとんど見えなかったと思う。
わたしは康二くんのダンスが何より好きだ。彼の独特の体重の乗せ方だとか、指先・視線まで計算された踊り方がとっても好きだ。
でも、今回は、その踊り方が全開じゃなかった。もちろん康二くんのダンスではあるけど。
本人曰く、「今回個性をゼロにした踊りをしてる」。
彼のダンスが主役ではなく、彼の前に立っているジュニアやタッキーや三宅くんを引き立たせるためのものだからだ。
というか、そもそも、踊ってる!!!ってほど彼の出番はそんなにない。
そう言えば、今回の滝沢歌舞伎のテーマは「人生と虹」で、虹は交わることのない個性を表すのだと言っていた。
康二くんは「あなたは何色ですか?」って客席に問いかけた。
でも、ステージに立つ康二くんは、まわりのジュニアとお〜んなじ色で、お〜んなじ形の衣装着てた。
舞台立っている出演者とはいえ、バックダンサーのひとりである康二くんの個性なんか拾ってる場合じゃない、当然ね。
そんなわけで、康二くんは、“いわゆる”ジャニーズジュニアとしてステージに立っていた。
……えっ!やっべ!康二くん担当してて、こんなこと初めてなんですけど。
康二くんいっつも見やすい位置にいてくれるの当たり前だったし。
いやでも、今回の康二くんもめちゃめちゃかっこよかったし、楽しそうにダンスする姿は、大好きな康二くんだった!
だからこそ、いつもの立ち位置がめちゃめちゃありがたいことに改めて気づいた!身をもってわかった!康二くんいつも真ん中に立ち続けていてくれてありがとう!
康二くん自身は、どんな気持ちでこの舞台に挑んでいるんだろう。
大好きな三宅くんの後ろで踊ることは嬉しいのかな。そりゃ嬉しいよなあ。わたしも嬉しいし。
でもきっと、わたしなんかには計り知れない、たくさんのいろんな思いがあるんだろうなあ。
1ヶ月後には、松竹座で毎年恒例の演劇公演が始まる。
彼がセンターに立って、彼が客席に一番近い位置でお芝居をして、彼にスポットが当たって、彼のソロ曲があって、彼の衣装が特別で、最後の挨拶は彼がマイクを持つ、そんなステージだ。
この1ヶ月間の御園座公演が、センターに立つ未来のある彼をどう変えたのか、はやく見たいなあ。
三宅くんが公演で言ってたとおり、日々変わっていく今日の彼を見るために、血眼になってチケットを探している。